インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群とは、肩を動かした際に肩の骨と骨の間で筋肉や腱が挟まれ、こすれたり衝突したりすることで痛みが生じる状態です。「インピンジメント」は「衝突」を意味し、特に腕を60°～120°の角度に上げたときに痛みが強くなるのが特徴です。

肩関節の構造上、骨同士の隙間が狭いため、姿勢や筋肉のバランスが崩れると、この衝突が起きやすくなります。

日本では成人の約15～20%が肩の痛みを訴えており、その中でもインピンジメント症候群は主要な原因の一つとなっています。

特に40代以上の方や、肩を酷使するスポーツ選手、デスクワークが多い方に多く見られる症状です。

インピンジメント症候群を放置すると、痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすようになります。最初は特定の動作でのみ痛みを感じていたのが、次第に安静時にも痛みを感じるようになることがあります。

肩の可動域が制限され、腕を上げる動作がさらに困難になり、洗濯物を干す、髪を洗うなどの日常動作も辛くなります。夜間痛が悪化し、睡眠の質が低下することで、日中のパフォーマンスにも影響が出てきます。

仕事やスポーツなどの活動制限が長期化し、肩関節の拘縮（こうしゅく）が生じると、肩全体の機能低下につながります。早期の適切な治療が、将来の深刻な問題を防ぐ鍵となります。

インピンジメント症候群の原因

開院以来、当院にはインピンジメント症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの施術経験から言えるのは、インピンジメント症候群の原因はひとつではなく複合的であるということです。

インピンジメント症候群の原因として次のものが挙げられます。

インピンジメント症候群はこれら複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

野球の投球、テニスのサーブ、水泳など、肩を繰り返し使用するスポーツや、高い場所に物を上げ下ろしする仕事など、肩に負担がかかる動作を繰り返すことで炎症が生じます。

また、肩を上げる動作は肩甲骨など他の関節も連動することでスムーズに行われますが、この連動が崩れると骨同士がこすれやすくなります。

加齢によって肩峰の下に骨棘ができたり、生まれつき肩峰の形状が「フックタイプ」と呼ばれる方は、インピンジメント症候群を発症しやすいとされています。猫背などの不良姿勢も肩甲骨の位置を変え、肩関節の動きに影響を与えます。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。インピンジメント症候群は豊富な改善実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

インピンジメント症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

消炎鎮痛薬の内服

根本的な原因を解決するものではなく、一時的な痛みの緩和にとどまります。

ステロイド注射

効果は一時的で、繰り返し注射すると腱の弱体化を招く可能性があります。また、感染リスクや痛みを伴うことがあります。

手術療法

侵襲的な処置であり術後の回復期間が必要ですので、最終的な選択肢としたいところです。

インピンジメント症候群を改善するために

インピンジメント症候群の改善には、まず正確な診断と原因の特定が不可欠です。当院では、詳細な問診と独自の検査システムによって、あなたの症状の根本原因を明らかにします。

肩の痛みは単に肩だけの問題ではなく、肩甲骨の動き、姿勢、首や背中の状態など、全身のバランスが関係しています。そのため、痛みのある部分だけでなく、身体全体を評価することが重要です。

当院の施術では、肩関節周囲の筋肉の緊張を緩和し、肩甲骨の動きを改善することで、肩の動きをスムーズにします。また、姿勢の改善や日常生活での動作指導も行い、再発防止にも力を入れています。

当院の特徴

豊富な知識と経験を持つ院長が、検査から治療まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、インピンジメント症候群の改善に特化した独自の施術プログラムを提供しています。20年以上の臨床経験を持つ院長が、問診から施術まで一貫して担当するため、常に高いレベルの治療を受けることができます。

当院でインピンジメント症候群が改善する理由

5種類の独自検査システムを用いて、姿勢分析、筋力検査、関節可動域検査などを詳細に行い、症状の原因を明確にします。検査結果に基づいた施術計画を立て、最適な施術を提供します。

解剖学を基礎にした確かな技術で、肩関節だけでなく、肩甲骨や背骨、骨盤など全身のバランスを整えることで、高い改善率を実現しています。また、再発防止のためのセルフケア指導も充実しています。

当院の施術は、痛みを一時的に抑えるだけではなく、根本原因にアプローチすることで、長期的な改善を目指します。

どこに行っても良くならなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。

インピンジメント症候群のQ＆A

インピンジメント症候群は自然に治りますか？

自然と完全に治癒することは稀です。初期段階では安静にすることで症状が和らぐことはありますが、根本的な原因（肩の使い方や姿勢の問題など）が改善されなければ、再発しやすい状態が続きます。適切な治療とエクササイズを行うことで、高い確率で改善が期待できます。

インピンジメント症候群の人がやってはいけないことは？

痛みを誘発する動作（特に腕を60～120度に上げる動作）を繰り返すこと、重いものを頭上に持ち上げること、肩に負担のかかるスポーツ（野球、テニス、水泳など）を症状が改善する前に再開することは避けるべきです。また、姿勢不良（猫背など）も症状を悪化させる要因となります。

インピンジメント症候群はどれくらいの期間で治りますか？

適切な頻度と間隔で施術を行った場合、多くは2ヶ月程度以内で改善が見られます。ただし、症状の重症度や個人差によって回復期間は異なります。当院では初回の検査で症状の原因や状態を確認し、施術計画を立てて施術を行っていきます。

インピンジメント症候群の再発を防ぐにはどうすればよいですか？

正しい姿勢の維持、肩周りの筋肉バランスを整えるトレーニング、適切なウォームアップとクールダウン、過度な肩の使用を避けることが重要です。また、スポーツをする方は、正しいフォームを身につけ、疲労時の無理な動作を避けることも再発防止に効果的です。

インピンジメント症候群の症状がある場合、スポーツはいつから再開できますか？

痛みがほぼ消失し、肩の可動域が回復してから徐々に再開することをお勧めします。再開時は必ず十分なウォームアップを行い、無理のない範囲から始め、徐々に強度を上げていくことが重要です。当院では出来るだけ、早期のスポーツ再開を目指します。状態を見ながら再開のタイミングや強度をご提案していきます。

インピンジメント症候群に悩まされていた皆さまも、当院での整体施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術を受けることで、肩の痛みから解放され、再び活動的な生活を取り戻すことができます。インピンジメント症候群は適切な治療を行えば、多くの場合改善が期待できる症状です。

痛みを我慢して日常生活を送ることは、症状を悪化させるだけでなく、心の健康にも影響します。早期に適切な治療を受けることで、より早く、より確実に回復へと向かうことができます。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。