No.8 熱中症について 2011年7月17日
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最近、熱中症のニュースもよくみられます。そこで熱中症について調べてみました。
熱中症対策にはまず、熱中症について知ることだと思います!
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熱中症は増加している!?
人口の集中、エアコン使用など生活電気消費量の増加などが原因で気温上昇や異常気象をもたらす「ヒートアイランド現象」などにより、100年で約0.4℃~0.8℃上昇しており、「地球温暖化」といわれています。
また、熱中症の発生を防ぐために必要な体温調節機能が、自動車の普及など運動不足をもたらす生活スタイルの変化から、うまく発達せず、熱中症が増加する要因ともいわれています。
実際にデータとして熱中症で亡くなる方は増加しているようです。
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熱中症とは?
高温環境やスポーツ活動による温熱ストレスが強いと脱水・塩分欠乏・高体温となり、さらに体温調節機能自体が破綻するといった障害の総称を「熱中症」と呼びます。
昔は「日射病」という言葉が広く使われていましたが現在ではより幅広い意味を持つ「熱中症」という言葉を使用するようになりました。
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体温調節の基礎知識を知ろう!
人間は恒温動物といい、体温をある一定範囲内に保つように自ら調節しながら生きています。
人間の体温調節機能には次の二種類があります。
・自律性調節反応
例⇒震え反応(体内で作り出す熱量を増やそうと代謝量を増加させる)
・行動性調節反応
例⇒寒いと着衣を多くしたり、暑いときに冷房を入れたりすること。
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運動するとどれくらい汗をかく!?
暑い時のの運動には熱を放散する必要があり、その有効な手段が発汗です。
運動中の発汗量としては1時間に2リットル、1日に10リットルも汗をかくと報告されています。
汗をかくことを嫌がる方も多いですが、汗をかけるということは熱中症になりにくいからだづくりには不可欠の要素だそうです。
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脱水症状で体温上昇する!?
ヒトの体の水分量は、年齢によって異なり、だいたい次のとおりです。
乳児は、70~80%
成人は、約60%
高齢者は、約50%
体重1%の脱水は約0.3度の体温上昇を招き、体重の2%以上の脱水が起こると、体温調節機能や運動機能が低下します。
熱中症を予防するために、体重の減少が2%を越えないようにすることが必要です。
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熱中症になりやすい4つの環境とは?
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気温・湿度が高いとき
これは言うまでもなく、私たちが体感として実感している環境だと思います。 -
風がないとき
皮膚表面上に分泌された汗の水分は、大気の流れがあるとより気化しやすくなります。
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日差しが強い・照り返しが強いとき
上記の気温・湿度や気流が同じ条件でも天気がよい、すなわち日射があると温熱ストレス量は増加します。
太陽からの日射や地面、壁面などから熱の照り返しを輻射熱(ふくしゃねつ)と呼びます。
照り返し量は場所によっても違い一般的に、
アスファルト・コンクリート > 土 > 芝 とされています。
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急に暑くなったとき
暑い日が続く8,9月はヒトは暑さに対して抵抗力を持ちますが、暑さが本格化する前の4~6月は抵抗力が未完成な状態です。
参考文献:田中 英登 著 「知って防ごう熱中症」 (少年写真新聞社)
次回は「熱中症の予防について」です。
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気温・湿度が高いとき
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熱中症は増加している!?